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「川崎人形劇祭」にて「人魚姫」上演

関東最大級の人形劇祭りである「川崎人形劇祭」です(^ー^)ノ 私たちぱねるんるんは、12:40-13:05 に一階のギャラリーにて「人魚姫」を上演します。ブラックライトを使った美しいパネルシアターです。(写真は練習中のもの。ブラックライトつけていない時)

http://www.kawasaki-shiminplaza.jp/event/3620.html

多くの方がよく知っている「人魚姫」。悲しいお話ですが、原作はとてもシンプルで、海の泡になって消えて終わりなんですね。
子供の頃読んだ人魚姫は、最後に天使になってたり、南風さんがやってきて仲間にしてくれたり、救いのある終わり方していました。今回の作品では海の泡になって、王子がそれを見送って終わります。

それにしても一目惚れのパワーってすごいですね。映画レ・ミゼラブルのコゼット達も一目惚れでしたが、あの一瞬の出来事が人生を決めてしまう。ロミオとジュリエットもロミオが先に一目惚れだったかな…。

恋が目的成就のために、すべて(自分の命や人生、自分の未来、家族、友人、社会…)を裏切らせるかのよう。出方が内向的か外向的かは人によるけど。

恋は素晴らしさと危うさ両方を内包していて、現実社会を生きるには、ほどほどを調整しないと苦しくなる。 だけど15歳の人魚姫は全力で恋しちゃったんですよね…。

麻薬のようです。自他の区別がなくなる、自分の中の区別判断もなくなる、精神が恋という水溶液に溶けてしまうよう。普通はそこまで浸らないし、浸っても現実に戻ってきますが、戻らずにその先に行ってしまう人々もいます。

でも、それ、ばかだねぇとか、自分勝手だとか思いながらも、認めたくない憧れがあるような気もします。ドラマや映画、物語で、私たちはそんな気持ちを昇華してるのかも。

ぱねるんるんの「人魚姫」、人魚姫パールの恋を、ブラックパネルシアターとBGMで、ドラマティックに美しく表現していきます。

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嵐の日に助けた王子が忘れられず、人魚姫は人間になってしまいます。
海の魔女にもらった魔法の薬で、美しい声を失い、さらに王子と結婚できなければ死んでしまうというリスクを犯してまで。

人間になった人魚姫パールは王子と共に暮らし始めます。

「パール、君は本当に優しい子だね。君といると、僕はいつも心が温かくなるんだ。」
「嬉しい、王子様。言葉はなくても、私の心はきっと王子様に届くわ…。」

王子はパールを妹のように可愛がりました。

「国の都合で愛のない結婚をするくらいなら、僕はパール、君と結婚するよ。」
「私、本当に王子様と結婚できるかもしれない…。」

しかし、パールの期待は裏切られ…。
王子は隣の国の王女ユリアと結婚を決めてしまいます。
ユリアは嵐の日に、パールが助けた王子が意識を取り戻したあとに彼を世話した女性。王子はユリアが自分を助けたと信じていました。

「夜が明けたら、私は死んで海の泡になってしまうのね…」

ところがパールの身を案じた姉たちがやってきて
「パール、その剣で王子の胸を突き刺すの。その血があなたの足にかかれば、人魚に戻れるのよ。あなたを愛しているお父様や私たちのところに、お願いだから帰ってきて!」

5人のお姉様たち、お父様、お祖母様…。王子を殺して人魚に戻り、愛してくれる家族のもとに帰るか、自分は死んで、愛しても振り向いてくれない王子の命を選ぶか…。

「この剣であなたを刺せば私は人魚に戻ることができるわ…。でも、でも…。王子様…、私はあなたを愛してる…!…愛してるの…、お願い、もう一度、私を見て!」

パールの心の叫びは王子に届きません…。
それなのに剣を振り上げてみても、王子を刺すこともできず、
振り上げた剣を、力なく静かにさげてしまいます。

パールは愛するものたちすべてに別れを告げて、夜明けの海に消えていきました。

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カーテンコール風に

これは練習中の画面で明かりつけてますが、実際は真っ暗ななかでブラックライトをあてます。綺麗な絵だけ、浮かび上がって見えます。
シーンによっては平面上で遠近感や緊張感、感情や動きを表現していきます。