森林&ハーブ

9月「和薄荷に寄せて」ー連載「和ハーブタロット希望のメッセージ」

ハッカ(薄荷)とはいわゆるミント(Mint)のこと
スース―する清涼感は、とても気持ちいい。

紀元前4000年前のエジプトから、
ハッカは気が遠くなるほど長く、世界中で愛されて、
日本でも紀元前60年頃には、栽培が始まったといわれる。

人の手から手へ、
どこまでも人の暮らしに浸透していったハッカ。
その過程で交雑を繰り返し、いまや600種を超える。

なんと順応性の高い、人に従順な植物だろう。
簡単に交雑し自分というものがないのだろうか。

やっぱり従順なほうが愛されるのね、と
ちょっと穿った見方もしてみようか。

そんな、くだらない妄想をしていると、
風が吹き、庭を清々しい香りが通り抜け…

庭に植えたハッカ達が目に飛び込んできた。

和ハッカと、ペパーミントと、スペアミント。
ちゃんと見れば、見た目も、香りも違っているではないか。
何とステレオタイプな妄想だったことか。

似ているようで似ていない。似ていないようで似ている。
何かと「似ている」で括りたがる。
それで解った気になりたがり、思考を辞めてしまう。楽だから。

もしかしたら、ハッカが人に愛されるのは、はるか紀元前の昔、
誰かがハッカにこう言ったからかもしれない。
「私が迷い、考えるのを辞めそうになったら、教えてほしい」

それ以来、ハッカはずっと人に教えてくれているのだろう。
『清涼な風が迷いから目を覚ましてくれるよう祈りを込めて』と。


※画像は和ハーブタロットの「正義」のカード。
ここでは、和ハッカは「正義の逆位置」の和ハーブ。

※麻羽たんぽぽのオリジナルタロットカード『和ハーブタロット』のオフィシャルサイトはこちら

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連載「和ハーブタロット希望のメッセージ」@ショッピングサイト『和ハーブstyle』